アイドルに恋した日
学校にはいつもマネージャーが送ってくれる。


豹と俺は同じ学校だが、学生のメンバーは他にも、

昇と純がいるが二人は隣の学校だ。


俺らの学校は卒業にかかる単位や資格がゆるい。

事務所がデビュー前から候補生なのに人気だった俺と豹は、

デビューしたら学校生活をまともに過ごせないほど忙しくなると予想してこの学校になったらしい。


確かに、他のメンバーより俺と龍は仕事が多かった。

先にマネージャーの車に乗っていた俺の横に、眠たそうな豹が来た。


「豹、あなたまた遅くまで絵を描いていたんじゃないでしょうね?」

「おー鋭い。正解です。おかげで寝不足なのでついたら起こしてね〜」

「本当にもう、、、授業中寝なければ、まぁいいわ」


そういい豹は後部座席のリクライニングを倒し寝てしまった。

豹の絵はとっても繊細で大好きだ。

誕生日プレゼントで豹の描いた絵をもらったことがある。

僕はその絵が大好きで部屋にかざった。


「豹を起こしてちょうだい、もう学校着くわよ?」


俺はマネージャーから言われた通り豹を起こして教室に向かった。

マネージャーの願いは届かず、豹は授業中もずっと寝ていた。


女子生徒A「王子様の寝顔だ、、、。」

女子生徒B「眠れる森の王子様なんちゃって」

女子生徒C「いや、ほんとにそうだよ。王子様。」


学校でも豹の人気は凄かった。

4時間目始まる前にやっと豹が起きたかと思えば、、、


「ごめんちょっと保健室行く」

「え?大丈夫体調悪いの?」

「ベットでゆっくり寝たい」


俺はあきれて豹の頭を叩く

やっと起きたと思ったのにより良い寝床を探しに

王子様は保健室に行くとさ、、、ハハ


「心配して損した。はよいけ」

眠そうにのそのそと保健室に向かっていった。

俺はそのまま4時間目の授業を受けた。
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