ゆめものがたり
第4章 さつまいものバット

月花

ひろ「あれ」

ひろは近所の通りにいた。

ひろ『いつもと違うなぁ』

そう思いながら、道を歩いていると後ろから

バク「ひろ」

と声をかけられた。

ひろ「バクさん」

ひろが振り返るとバクが笑顔で立っていた。

ひろ「今日は僕の家の近所なんだね」

バク「あぁ、ちょっと寄りたい所があってね」

バクとひろはまっすぐ歩いていく。

そしてひろの家の前に来た。

バクは

「お邪魔するよ」

と言って、庭に回る。

ひろもそれについて行く。

バクは庭にあるほおづきの実を見ると

バク「あぁ、あった。あった」

バクはひろの手を握り、ホオズキの実を指でツンツンした。

2人はすごい勢いで、ホオズキの実の中に吸い込まれていく。

ひろ「わーっ」

ぽわんという音と共に、ひろとバクはホオズキの中に入った。

後ろを見ると鏡があり、どうやらここが入り口になっているようだ。

女性「あら、いらっしゃい」

ほおずきの実の中はオレンジ色の部屋になっていて、中には一人の女性がティーカップを持って、ベッドに腰掛けていた。

女性はティーカップを置き、

女性「早かったわね」

バク「割と見つけやすい所だったんでね」

女性「ひろ君、はじめまして。私は才蔵の姉の月花(げっか)。よろしくね」

※この話は全てフィクションであり、実在の人物や団体などとは一切、関係ありません。

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