ゆめものがたり
第2章 会いたがっていた人達
君が言いたい事
真っ暗闇の中、石が浮いている。
その上には足を組んで、あのおじいちゃんが座っていた。
今日はあのお侍さんもいる。
おじいちゃんは片手を上げて
「やあ、こんばんは」
と男の子に言った。
男の子「おじいちゃん、お侍さん、こんばんは!…あの…」
おじいちゃん「なんだい」
男の子「僕の名前、ひろって言います」
おじいちゃん「知ってるよ」
おじいちゃんは笑顔で言った。
ひろ「おじいちゃんとお侍さんの名前聞いてもいい?」
おじいちゃん「私はバク。彼は才蔵だよ」
ひろ「バクさん、才蔵さん、ごめんなさい。僕、今、会うまで、二人の事、忘れていたみたい」
バク「良いんだよ。夢の中でまた出会えたんだから」
ひろ「うん!」
バク「今日は君が会いたがっていた人達を連れてきたよ」
ひろ「だーれ?」
バクが左手の指をパチンと鳴らす。
すると目の前に二人の老夫婦が現れた。
ひろ「あっ…おじいちゃんとおばあちゃん?どうして…」
バク「不思議かい」
バクは笑顔で答える。
ひろ「だって去年、2人共死んだはずじゃ…」
バク「二人は生きているよ。ただ違うところにいるだけさ。そして君の夢の中でなら、会うことができる」
ひろ「そんなはず…」
バク「言っただろ。何でも叶うって」
ひろ「嘘だ。こんなの絶対嘘だ!お前は嘘つきだ」
バク「君が言いたい事は別の事じゃないのかな?」
ひろ「…」
おばあちゃん「ひろ」
おじいちゃん「ひろ」
ひろ「…」
※この話は全てフィクションであり、実在の人物や団体などとは一切、関係ありません。
その上には足を組んで、あのおじいちゃんが座っていた。
今日はあのお侍さんもいる。
おじいちゃんは片手を上げて
「やあ、こんばんは」
と男の子に言った。
男の子「おじいちゃん、お侍さん、こんばんは!…あの…」
おじいちゃん「なんだい」
男の子「僕の名前、ひろって言います」
おじいちゃん「知ってるよ」
おじいちゃんは笑顔で言った。
ひろ「おじいちゃんとお侍さんの名前聞いてもいい?」
おじいちゃん「私はバク。彼は才蔵だよ」
ひろ「バクさん、才蔵さん、ごめんなさい。僕、今、会うまで、二人の事、忘れていたみたい」
バク「良いんだよ。夢の中でまた出会えたんだから」
ひろ「うん!」
バク「今日は君が会いたがっていた人達を連れてきたよ」
ひろ「だーれ?」
バクが左手の指をパチンと鳴らす。
すると目の前に二人の老夫婦が現れた。
ひろ「あっ…おじいちゃんとおばあちゃん?どうして…」
バク「不思議かい」
バクは笑顔で答える。
ひろ「だって去年、2人共死んだはずじゃ…」
バク「二人は生きているよ。ただ違うところにいるだけさ。そして君の夢の中でなら、会うことができる」
ひろ「そんなはず…」
バク「言っただろ。何でも叶うって」
ひろ「嘘だ。こんなの絶対嘘だ!お前は嘘つきだ」
バク「君が言いたい事は別の事じゃないのかな?」
ひろ「…」
おばあちゃん「ひろ」
おじいちゃん「ひろ」
ひろ「…」
※この話は全てフィクションであり、実在の人物や団体などとは一切、関係ありません。