幼馴染みの鍵が開いた瞬間から溺愛が止まらない
Ⅴ
仕事帰り、明日の木下さんへの返事を考えてたら、足が喫茶店に向かってしまった。
奏ちゃんに会いたい。どちらにしろ、顔を見て決心しようと店に入った。
「いらっしゃいませ、一名様ですか?」
「……はい。」
「こちらへどうぞ。」
窓際の奥の席を示される。
いつもならカウンター指定席に案内されるのに。足が止まる。私を知らない従業員。
つまり、あの菜摘ちゃんの友達の人か……まじまじと見つめる。
ショートボブのつり目の女の子。
立ち止まる私を不思議そうに見てる。
とその時、カウンターの後ろのカーテンから奏ちゃんが出てきた。
「あれ?緑、週中なのに珍しいな、どうした?」
「あの、マスターこちらは?」彼女が聞いた。
「彼女が幼なじみの篠原緑。緑、こっちこいよ。」
フラフラと奏ちゃんに引き寄せられるように、進む。
「彼女が今日から働く木下素子さん。菜摘の友達だ。」
「初めまして。兄がいつもお世話になりありがとうございます。」
「え?」
「兄は、木下圭佑です。」
「え?え?うそっ⁉️」
素子さんは悪戯をするような目でこちらを見た。
「兄の意中の人に会えてラッキーです。」
奏ちゃんに会いたい。どちらにしろ、顔を見て決心しようと店に入った。
「いらっしゃいませ、一名様ですか?」
「……はい。」
「こちらへどうぞ。」
窓際の奥の席を示される。
いつもならカウンター指定席に案内されるのに。足が止まる。私を知らない従業員。
つまり、あの菜摘ちゃんの友達の人か……まじまじと見つめる。
ショートボブのつり目の女の子。
立ち止まる私を不思議そうに見てる。
とその時、カウンターの後ろのカーテンから奏ちゃんが出てきた。
「あれ?緑、週中なのに珍しいな、どうした?」
「あの、マスターこちらは?」彼女が聞いた。
「彼女が幼なじみの篠原緑。緑、こっちこいよ。」
フラフラと奏ちゃんに引き寄せられるように、進む。
「彼女が今日から働く木下素子さん。菜摘の友達だ。」
「初めまして。兄がいつもお世話になりありがとうございます。」
「え?」
「兄は、木下圭佑です。」
「え?え?うそっ⁉️」
素子さんは悪戯をするような目でこちらを見た。
「兄の意中の人に会えてラッキーです。」