幼馴染みの鍵が開いた瞬間から溺愛が止まらない
Ⅶ
奏side
緑は、親友で幼馴染の青の妹だ。
俺の妹、菜摘も一緒に小さい頃からきょうだいのように何でも話し、いつからかいるのが当たり前だった。
緑は、俺と青が三年生の時に追いかけるように同じ高校に入学してきた。
吹奏楽部にも入ってきた。部長の俺、副部長の青、会計の唯、庶務の愛子と仕事で残っていることが多くなった。
緑は横で下手なクラリネットを練習していつも待っていた。
思えば、緑はその頃から急速に可愛くなった。
青と唯が付き合いはじめて、ふたりで帰るようになった。
残りのメンバーで帰ると、愛子の手前、緑を妹のように扱ってしまうことが多くなった。
それも、今思えば言い訳だ。緑が俺に恋愛感情を抱いているのは薄々感じていたし、嬉しかった。
本当は、俺も女の子として緑を見てしまうことが多くなり、青がいるのもあってブレーキをかけてきた。
大学へ行くと会わなくなり、愛子に告白され付き合って初めて、緑を失ったと寂しさがきた。
彼女が大学へ入り、彼氏が出来たと青から聞いた。
俺は、祖父の代からの喫茶店の手伝いをしていたが、卒業と同時にその喫茶店を継いだ。
二号店を隣町に作るので両親と菜摘がそちらを経営しながら、その店の二階に引っ越していった。
俺が継いだ時には、祖父は入院して実家には俺ひとりだった。
店は大学三年生になった緑がバイトに入り支えてくれた。
慣れない店を回すのに懸命で、忙しくて彼女を労るどころか甘えて頼って二年経ち、緑は今の会社に就職した。
緑は、親友で幼馴染の青の妹だ。
俺の妹、菜摘も一緒に小さい頃からきょうだいのように何でも話し、いつからかいるのが当たり前だった。
緑は、俺と青が三年生の時に追いかけるように同じ高校に入学してきた。
吹奏楽部にも入ってきた。部長の俺、副部長の青、会計の唯、庶務の愛子と仕事で残っていることが多くなった。
緑は横で下手なクラリネットを練習していつも待っていた。
思えば、緑はその頃から急速に可愛くなった。
青と唯が付き合いはじめて、ふたりで帰るようになった。
残りのメンバーで帰ると、愛子の手前、緑を妹のように扱ってしまうことが多くなった。
それも、今思えば言い訳だ。緑が俺に恋愛感情を抱いているのは薄々感じていたし、嬉しかった。
本当は、俺も女の子として緑を見てしまうことが多くなり、青がいるのもあってブレーキをかけてきた。
大学へ行くと会わなくなり、愛子に告白され付き合って初めて、緑を失ったと寂しさがきた。
彼女が大学へ入り、彼氏が出来たと青から聞いた。
俺は、祖父の代からの喫茶店の手伝いをしていたが、卒業と同時にその喫茶店を継いだ。
二号店を隣町に作るので両親と菜摘がそちらを経営しながら、その店の二階に引っ越していった。
俺が継いだ時には、祖父は入院して実家には俺ひとりだった。
店は大学三年生になった緑がバイトに入り支えてくれた。
慣れない店を回すのに懸命で、忙しくて彼女を労るどころか甘えて頼って二年経ち、緑は今の会社に就職した。