Triangle Love 7 ~ 揺れる心は夏の蝶 ~
[1]子葉
『…そろそろ帰るぞ。』
あたしの席の前に立ったヨウが鞄を押し付けてきた。
退屈そうな目であたしのことを見下ろしている。
待たせてしまっているので、完全にこちらが悪い。
『わかってる!』
そう答えて、机の上に並べていた数冊のノートを通学用のリュックの中にしまった。
授業中に居眠りをしていたせいで、ノートが真っ白のまま授業を終えてしまった。
だから放課後に友達のノートを借りて、写していたんだけど、間に合わなかった。
座席から慌てて立ち上がった。
『あれれれぇ?ミツバちゃん?これから放課後デートですかねぇ?えぇ?』
クラスメイトで友達のモトコちゃんが冷やかしてきた。
あたしの席の隣の座席で何か作業をしていたのに、わざわざ手を止めてこちらを見ている。
『違う…くはないんだけどー!あっ、ごめん!明日にはノート返す!』
『全然いいよぉ。楽しんできてねぇえ。』
ノートを貸してくれた恩人は、ニヤニヤしながら答えた。
そんなモトコちゃんを見て少しだけ照れながらも…。
あたし達は教室を出た。
あたしの席の前に立ったヨウが鞄を押し付けてきた。
退屈そうな目であたしのことを見下ろしている。
待たせてしまっているので、完全にこちらが悪い。
『わかってる!』
そう答えて、机の上に並べていた数冊のノートを通学用のリュックの中にしまった。
授業中に居眠りをしていたせいで、ノートが真っ白のまま授業を終えてしまった。
だから放課後に友達のノートを借りて、写していたんだけど、間に合わなかった。
座席から慌てて立ち上がった。
『あれれれぇ?ミツバちゃん?これから放課後デートですかねぇ?えぇ?』
クラスメイトで友達のモトコちゃんが冷やかしてきた。
あたしの席の隣の座席で何か作業をしていたのに、わざわざ手を止めてこちらを見ている。
『違う…くはないんだけどー!あっ、ごめん!明日にはノート返す!』
『全然いいよぉ。楽しんできてねぇえ。』
ノートを貸してくれた恩人は、ニヤニヤしながら答えた。
そんなモトコちゃんを見て少しだけ照れながらも…。
あたし達は教室を出た。