Triangle Love 7 ~ 揺れる心は夏の蝶 ~
夏休みが始まって3日ほど過ぎたある日のこと。
あたしは、正午過ぎくらいに彼の家に着いた。
ツクシくんとは家の中よりも外で遊ぶことの方が多かった。
だから、久々に彼の部屋に行くと思うと、少し緊張した。
『どーも、ミツバちゃん。暑かったよね?』
『うん…。溶けるかと思った。あつすぎ…。お邪魔しまーす。』
いつも通りにドアを開けて靴を脱ぎ、家の中に入った。
その時、家には誰もいなかった。
ヨウもお母さんもいなかった。
『今日は…。誰もいないんだね。』
『みんな出かけてるよ。兄さんは夏期講習。父さんは仕事。母さんも仕事じゃないかな?』
あたし達は階段を登り、ツクシくんの部屋に入った。
ヨウの部屋と似たような匂いがした。
クーラーの風が心地良い。
お互い、床に敷いてある座布団の上に座った。
その後はたわいもない雑談が続いた。
内容に中身なんてなくて。
しかし、なぜか違和感があった。
直感、危険信号。
やがて会話が止まった。
室内でもセミの鳴き声がうるさい。
『…。』
『…。』
なんだろう?
この違和感は。
あたし達の視線がからみ合った。
あたしは、正午過ぎくらいに彼の家に着いた。
ツクシくんとは家の中よりも外で遊ぶことの方が多かった。
だから、久々に彼の部屋に行くと思うと、少し緊張した。
『どーも、ミツバちゃん。暑かったよね?』
『うん…。溶けるかと思った。あつすぎ…。お邪魔しまーす。』
いつも通りにドアを開けて靴を脱ぎ、家の中に入った。
その時、家には誰もいなかった。
ヨウもお母さんもいなかった。
『今日は…。誰もいないんだね。』
『みんな出かけてるよ。兄さんは夏期講習。父さんは仕事。母さんも仕事じゃないかな?』
あたし達は階段を登り、ツクシくんの部屋に入った。
ヨウの部屋と似たような匂いがした。
クーラーの風が心地良い。
お互い、床に敷いてある座布団の上に座った。
その後はたわいもない雑談が続いた。
内容に中身なんてなくて。
しかし、なぜか違和感があった。
直感、危険信号。
やがて会話が止まった。
室内でもセミの鳴き声がうるさい。
『…。』
『…。』
なんだろう?
この違和感は。
あたし達の視線がからみ合った。