Triangle Love 7 ~ 揺れる心は夏の蝶 ~
[5]枯葉
2月になった。
鮮やかな紅い葉っぱ達は、もう枯れてしまった。
今は、4限目の授業が終了して昼休み。
『いくよ…?はい!モトコさんが選んだカードは、クローバーの3だね!』
ツクシくんは、あたしが在籍するクラスの教室へやって来た。
トランプを使ったマジックを披露する為らしい。
あたしの机の上には、カードが並べられている。
マジックに参加中のモトコちゃんはとても楽しそうだ。
『あれれれぇ?なんでわかったのぉ?ツクシくん、すんごいねぇ!』
『ありがとう、モトコさん。どうだった?ミツバちゃん?』
『うん…。すごいね…。』
『…。』
ツクシくんの顔がまともに見れない。
正直、マジックも何が起きたか分からない。
最近のツクシくんは色々と吹っ切れたのか、昔みたいなノリで関わってくる。
休み時間は、頻繁にあたしのクラスにやって来る。
あたしのことを楽しませようとしている。
『…ミツバちゃん!今日もマジックを見てくれてありがとね!明日は、けん玉でスゴ技を見せちゃうよ?お楽しみに!じゃあね!』
そう言ってツクシくんは、自分が在籍するクラスの教室へと戻っていった。
『ミツバちゃん…。』
モトコちゃんが、何か言いたそうな目であたしを見ている。
それでも、優しいモトコちゃんは何も言わない。
鋭いから、何となくは察してはいるのかもしれないけど…。
あたしは結局、ツクシくんを突き放すことができていない。
一応、以前に振っている。
でも、ツクシくんは一言だけ。
『本気じゃないよね?じゃあ、問題ない。今後、僕がやることは気にしないで?』
それからは今日みたいな感じ。
あたしとツクシくんが『2人』だった、一番楽しかった時間を再現しようとしている。
ツクシくん、どうして…?
鮮やかな紅い葉っぱ達は、もう枯れてしまった。
今は、4限目の授業が終了して昼休み。
『いくよ…?はい!モトコさんが選んだカードは、クローバーの3だね!』
ツクシくんは、あたしが在籍するクラスの教室へやって来た。
トランプを使ったマジックを披露する為らしい。
あたしの机の上には、カードが並べられている。
マジックに参加中のモトコちゃんはとても楽しそうだ。
『あれれれぇ?なんでわかったのぉ?ツクシくん、すんごいねぇ!』
『ありがとう、モトコさん。どうだった?ミツバちゃん?』
『うん…。すごいね…。』
『…。』
ツクシくんの顔がまともに見れない。
正直、マジックも何が起きたか分からない。
最近のツクシくんは色々と吹っ切れたのか、昔みたいなノリで関わってくる。
休み時間は、頻繁にあたしのクラスにやって来る。
あたしのことを楽しませようとしている。
『…ミツバちゃん!今日もマジックを見てくれてありがとね!明日は、けん玉でスゴ技を見せちゃうよ?お楽しみに!じゃあね!』
そう言ってツクシくんは、自分が在籍するクラスの教室へと戻っていった。
『ミツバちゃん…。』
モトコちゃんが、何か言いたそうな目であたしを見ている。
それでも、優しいモトコちゃんは何も言わない。
鋭いから、何となくは察してはいるのかもしれないけど…。
あたしは結局、ツクシくんを突き放すことができていない。
一応、以前に振っている。
でも、ツクシくんは一言だけ。
『本気じゃないよね?じゃあ、問題ない。今後、僕がやることは気にしないで?』
それからは今日みたいな感じ。
あたしとツクシくんが『2人』だった、一番楽しかった時間を再現しようとしている。
ツクシくん、どうして…?