Triangle Love 7 ~ 揺れる心は夏の蝶 ~
[0]枝葉
教室を後にしたミツバを見送ったモトコは、彼らを待っていた。
連絡は既にしてあるようだ。
モトコは椅子に座ったまま、本を読んでいた。
しばらくすると、2人はやって来た。
『ありがとう。モトコさん。』
『ありがとう!』
ヨウとツクシがお礼を言いながら、空き教室に入ってきた。
モトコは本を閉じ、彼らに向かって言った。
『全然いいよぉ。』
ツクシはモトコの前に置いてあった椅子に座った。
先程までミツバが座っていた場所だ。
ヨウは、教室の端に置き去りにされていた椅子を1つ持ち、ツクシの隣に置いた。
そして、その椅子に座った。
2つの机を中心に、3つの椅子で囲っている状態だ。
ヨウは口を開いた。
『改めて。ありがとう。チケットをミツバに渡してくれて。モトコさんが協力するって言ってくれなかったら…。このままズルズルといっていたと思う。』
ツクシも口を開いた。
『これでミツバちゃんとの関係が進展しそう。ありがとう。』
モトコがミツバにチケットを渡したのは、ヨウとツクシに協力する為だったようだ。
チケットは、ヨウとツクシが用意した物だった。
2人の言葉を受けて、モトコは言った。
『私はねぇ。誰かの恋愛を後押しすることが好きなんだよぉ。だから、全然いいんだよぉ。だけどねぇ…。』
『…。』
『…。』
ヨウとツクシは思わず息を呑んだ。
この2人は少なからず、モトコとも関わりがある。
普段のモトコのキャラクターを、当然知っている。
だからこそ、今のモトコからは怒りに近い感情が少し漏れていることに、彼らは気づいた。
『私はミツバちゃんが大好き。だからね。あんまり…ミツバちゃんを振り回さないで欲しい…。』
『ごめん。』
『ごめんなさい…。』
申し訳なさそうにする2人を見て、モトコは少しだけ安心した。
彼らに対して思う所もあったモトコだが、最後は笑顔で見送ることにした。
『…はやく解決してねぇ。あ、でも、デートは楽しんできてねぇ!』
『分かった。』
『うん。楽しんでくるよ!』
そう言ってヨウとツクシは、教室を後にした。
連絡は既にしてあるようだ。
モトコは椅子に座ったまま、本を読んでいた。
しばらくすると、2人はやって来た。
『ありがとう。モトコさん。』
『ありがとう!』
ヨウとツクシがお礼を言いながら、空き教室に入ってきた。
モトコは本を閉じ、彼らに向かって言った。
『全然いいよぉ。』
ツクシはモトコの前に置いてあった椅子に座った。
先程までミツバが座っていた場所だ。
ヨウは、教室の端に置き去りにされていた椅子を1つ持ち、ツクシの隣に置いた。
そして、その椅子に座った。
2つの机を中心に、3つの椅子で囲っている状態だ。
ヨウは口を開いた。
『改めて。ありがとう。チケットをミツバに渡してくれて。モトコさんが協力するって言ってくれなかったら…。このままズルズルといっていたと思う。』
ツクシも口を開いた。
『これでミツバちゃんとの関係が進展しそう。ありがとう。』
モトコがミツバにチケットを渡したのは、ヨウとツクシに協力する為だったようだ。
チケットは、ヨウとツクシが用意した物だった。
2人の言葉を受けて、モトコは言った。
『私はねぇ。誰かの恋愛を後押しすることが好きなんだよぉ。だから、全然いいんだよぉ。だけどねぇ…。』
『…。』
『…。』
ヨウとツクシは思わず息を呑んだ。
この2人は少なからず、モトコとも関わりがある。
普段のモトコのキャラクターを、当然知っている。
だからこそ、今のモトコからは怒りに近い感情が少し漏れていることに、彼らは気づいた。
『私はミツバちゃんが大好き。だからね。あんまり…ミツバちゃんを振り回さないで欲しい…。』
『ごめん。』
『ごめんなさい…。』
申し訳なさそうにする2人を見て、モトコは少しだけ安心した。
彼らに対して思う所もあったモトコだが、最後は笑顔で見送ることにした。
『…はやく解決してねぇ。あ、でも、デートは楽しんできてねぇ!』
『分かった。』
『うん。楽しんでくるよ!』
そう言ってヨウとツクシは、教室を後にした。