Triangle Love 7 ~ 揺れる心は夏の蝶 ~
園内を隅々まで周った。
気がついたら夜になっていた。
でも、閉園時間まではまだ余裕がある。
最後は観覧車に乗りたい、ってヨウが言った。
今日はまだ乗っていなかったから、あたしも乗りたいと思った。
観覧車乗り場に並んだ。
その間、あたし達はなんとなく無言だった。
一日中遊んだ、その疲れのせいかもしれない。
って、思うことにした。
しばらくの間、黙って並んでいた。
『お次の方どうぞー。』
係の人が、あたし達に向かってそう言った。
乗る順番がやって来た。
『やっと来たね。』
『そうだな。』
あたし達は観覧車に乗り込んだ。
それぞれの席に座った。
そして、ゆっくりと回りだした。
少しずつ、地上から離れていく。
観覧車が空に近づいていく様子に、ワクワクした。
『すごいね!結構揺れる!』
『すごいな!』
しばらくして、観覧車は一番高い所まで来た。
あたしの真下には、遊園地の全体が広がっている。
正面を向くと、夜景や海も見えた。
『綺麗だね…。』
景色をぼんやりと眺めているあたしに、ヨウが言った。
『…これ。受け取って欲しい。』
『何これ…?』
あたしはヨウから、小袋を渡された。
開けてみると、小さな箱が入っていた。
箱を開くと、中にはピアスが1セット入っていた。
クローバーの形をした、白いピアスだった。
とても綺麗だった。
『ミツバ、こういうの好きかなって。』
『嬉しいよ!ありがと!めっちゃ嬉しい!』
早速つけようかと思ったけど、足場が揺れるからやめた。
もらったピアスを良く見ると、四つ葉の形じゃなくて、三つ葉のクローバーだった。
『俺の気持ちを表現するのに、何かしたいと思ったけど。物を渡すしか出来なかった。』
『全然良いのに。嬉しいよ?』
『…ミツバが答えを出して、俺を選ばなかったとしても。それを見たら、時々思い出してくれるとありがたい。』
『…うん。あのさ。ずっとごめんね。数ヶ月くらい、ずっと一緒に帰ってくれたよね?でも、あたし…。』
『最初に言ったけど、今日は謝るの無し。そうだろ?』
ヨウは少し怒ったように言った。
この人も、変わらない優しさを、何度も向けてくれる。
泣きそうになるのを堪えて、あたしは答えた。
『…そうだったね。ありがと。』
話しているうちに、観覧車は地上へ戻って来てしまった。
この後は遊園地を出るだけだから、ヨウとのデートはこれで終わりだ。
気がついたら夜になっていた。
でも、閉園時間まではまだ余裕がある。
最後は観覧車に乗りたい、ってヨウが言った。
今日はまだ乗っていなかったから、あたしも乗りたいと思った。
観覧車乗り場に並んだ。
その間、あたし達はなんとなく無言だった。
一日中遊んだ、その疲れのせいかもしれない。
って、思うことにした。
しばらくの間、黙って並んでいた。
『お次の方どうぞー。』
係の人が、あたし達に向かってそう言った。
乗る順番がやって来た。
『やっと来たね。』
『そうだな。』
あたし達は観覧車に乗り込んだ。
それぞれの席に座った。
そして、ゆっくりと回りだした。
少しずつ、地上から離れていく。
観覧車が空に近づいていく様子に、ワクワクした。
『すごいね!結構揺れる!』
『すごいな!』
しばらくして、観覧車は一番高い所まで来た。
あたしの真下には、遊園地の全体が広がっている。
正面を向くと、夜景や海も見えた。
『綺麗だね…。』
景色をぼんやりと眺めているあたしに、ヨウが言った。
『…これ。受け取って欲しい。』
『何これ…?』
あたしはヨウから、小袋を渡された。
開けてみると、小さな箱が入っていた。
箱を開くと、中にはピアスが1セット入っていた。
クローバーの形をした、白いピアスだった。
とても綺麗だった。
『ミツバ、こういうの好きかなって。』
『嬉しいよ!ありがと!めっちゃ嬉しい!』
早速つけようかと思ったけど、足場が揺れるからやめた。
もらったピアスを良く見ると、四つ葉の形じゃなくて、三つ葉のクローバーだった。
『俺の気持ちを表現するのに、何かしたいと思ったけど。物を渡すしか出来なかった。』
『全然良いのに。嬉しいよ?』
『…ミツバが答えを出して、俺を選ばなかったとしても。それを見たら、時々思い出してくれるとありがたい。』
『…うん。あのさ。ずっとごめんね。数ヶ月くらい、ずっと一緒に帰ってくれたよね?でも、あたし…。』
『最初に言ったけど、今日は謝るの無し。そうだろ?』
ヨウは少し怒ったように言った。
この人も、変わらない優しさを、何度も向けてくれる。
泣きそうになるのを堪えて、あたしは答えた。
『…そうだったね。ありがと。』
話しているうちに、観覧車は地上へ戻って来てしまった。
この後は遊園地を出るだけだから、ヨウとのデートはこれで終わりだ。