Triangle Love 7 ~ 揺れる心は夏の蝶 ~
ヨウと話した後、そのままの勢いで空き教室に向かった。

モトコちゃんにお願いして、英会話クラブの教室を押さえてもらった。

この教室には、あらかじめツクシくんを呼び出している。

恐らく彼も、色々と察した状態であたしのことを待ってくれていると思う。

階段を駆け登り、廊下を走り抜けて、ついに教室の扉の前に辿り着いた。

動悸がするのは、走ったからだけじゃない。

大きく息を吸った。

もう大丈夫。

最後の勇気を出すだけだ。

あたしは教室の扉を開けた。
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