Triangle Love 7 ~ 揺れる心は夏の蝶 ~
ヨウの部屋のドアを勢いよく開けた。
部屋の中に入ると、素早くドアを閉めた。
すると、名前も知らないアーティストの音楽が耳に入ってきた。
ヨウが流している洋楽だ。
とても心地良くて、心が落ち着いた。
『おほはっはは。(遅かったな。)』
チョコレートを口に頬張っているヨウがのんきに言った。
あたしはヨウをじっと見た。
『…それを言うのは、デリカシーがないんじゃない?』
『あっ。いやその…。ごめん。』
ヨウは目を逸らし、困った顔をしている。
『ふふっ!いいよ。』
冗談だからね。
あたしは笑いながら、座布団に腰を下ろして、お菓子に手を伸ばした。
すると、ヨウがそっと尋ねてきた。
心配そうな表情を浮かべている。
『…大丈夫か?』
『大丈夫だけど。どうして?』
『顔。怖いから。腹痛い?便秘の薬ならウチにもあるけど?』
『ありがと。でもね、大丈夫。』
『そうか。なら良いんだけど。』
あたし達は再び、宿題に取り掛かり始めた。
相変わらず、ヨウは優しい。
不器用ながら、いつも気遣ってくれる。
ほんとに優しいね…。
あたしは…。
嘘しかついていないのに…。
部屋の中に入ると、素早くドアを閉めた。
すると、名前も知らないアーティストの音楽が耳に入ってきた。
ヨウが流している洋楽だ。
とても心地良くて、心が落ち着いた。
『おほはっはは。(遅かったな。)』
チョコレートを口に頬張っているヨウがのんきに言った。
あたしはヨウをじっと見た。
『…それを言うのは、デリカシーがないんじゃない?』
『あっ。いやその…。ごめん。』
ヨウは目を逸らし、困った顔をしている。
『ふふっ!いいよ。』
冗談だからね。
あたしは笑いながら、座布団に腰を下ろして、お菓子に手を伸ばした。
すると、ヨウがそっと尋ねてきた。
心配そうな表情を浮かべている。
『…大丈夫か?』
『大丈夫だけど。どうして?』
『顔。怖いから。腹痛い?便秘の薬ならウチにもあるけど?』
『ありがと。でもね、大丈夫。』
『そうか。なら良いんだけど。』
あたし達は再び、宿題に取り掛かり始めた。
相変わらず、ヨウは優しい。
不器用ながら、いつも気遣ってくれる。
ほんとに優しいね…。
あたしは…。
嘘しかついていないのに…。