Triangle Love 7 ~ 揺れる心は夏の蝶 ~
部屋の壁に掛かった時計を見た。
時刻が19時を回っていた。
『そろそろ帰るね。』
『だな。駅まで送ってく。』
『ありがと!』
『行こう。』
こういう時に遠慮はしない。
お礼を言って送ってもらう。
ちなみにあたしは、ヨウの家の最寄り駅から、3駅ほど隣の駅の近くに住んでいる。
電車だと10分くらいだけど、歩いて帰るには遠い。
帰ると決めたあたしは、教科書とノートを通学用のリュックにしまった。
ヨウと一緒に部屋を出て階段を降り、玄関へと移動した。
玄関で靴を履いていると、ヨウのお母さんから声をかけられた。
あたしは気がつかなかったけど、帰宅していたようだ。
『ミツバちゃん来てたのね!ご飯食べてかない?』
しゃもじを片手に、キッチンの入り口から顔を出している。
ヨウの家は4人家族。
お父さんにはまだ会ったことはないけど、お母さんにはよく会う。
『こんばんは!ありがとうございます!けど、家にご飯あるので!』
笑顔で元気良く答えた。
別に彼氏の母親が相手だから、愛想よく振る舞っているわけではない。
『おい、母さん。ミツバに絡むなよ。』
ヨウが鬱陶しそうに顔をしかめた。
『えー。お母さん、ミツバちゃん好きなのよ。かわいい子じゃない!ヨウもハンサム顔なんだけどねー。』
『ほんとやめてくれ…。』
そう言って困り顔のヨウは、母親をキッチンの奥へ押し戻した。
あたしはこの愉快なお母さんが大好きだ。
ヨウとの会話が毎回おもしろい。
『また遊びに来てね!いつでも泊まりにおいでーよ!』
『はい!ありがとうございます!』
『もう絡まないでくれ…。』
ヨウは困り果てている。
玄関からキッチンの方を見た。
…ツクシくんはいない。
時刻が19時を回っていた。
『そろそろ帰るね。』
『だな。駅まで送ってく。』
『ありがと!』
『行こう。』
こういう時に遠慮はしない。
お礼を言って送ってもらう。
ちなみにあたしは、ヨウの家の最寄り駅から、3駅ほど隣の駅の近くに住んでいる。
電車だと10分くらいだけど、歩いて帰るには遠い。
帰ると決めたあたしは、教科書とノートを通学用のリュックにしまった。
ヨウと一緒に部屋を出て階段を降り、玄関へと移動した。
玄関で靴を履いていると、ヨウのお母さんから声をかけられた。
あたしは気がつかなかったけど、帰宅していたようだ。
『ミツバちゃん来てたのね!ご飯食べてかない?』
しゃもじを片手に、キッチンの入り口から顔を出している。
ヨウの家は4人家族。
お父さんにはまだ会ったことはないけど、お母さんにはよく会う。
『こんばんは!ありがとうございます!けど、家にご飯あるので!』
笑顔で元気良く答えた。
別に彼氏の母親が相手だから、愛想よく振る舞っているわけではない。
『おい、母さん。ミツバに絡むなよ。』
ヨウが鬱陶しそうに顔をしかめた。
『えー。お母さん、ミツバちゃん好きなのよ。かわいい子じゃない!ヨウもハンサム顔なんだけどねー。』
『ほんとやめてくれ…。』
そう言って困り顔のヨウは、母親をキッチンの奥へ押し戻した。
あたしはこの愉快なお母さんが大好きだ。
ヨウとの会話が毎回おもしろい。
『また遊びに来てね!いつでも泊まりにおいでーよ!』
『はい!ありがとうございます!』
『もう絡まないでくれ…。』
ヨウは困り果てている。
玄関からキッチンの方を見た。
…ツクシくんはいない。