魔女の瞳Ⅳ
洋館に戻り、早速書庫に籠もる。

今日は学校を休んで、調べ物に専念するつもりだった。

…魔術、そして拷問に関する文献を読み漁る。

ただの人間ならば、魔女を捕縛して責め嬲るなんて不可能だ。

桜花や蘭花が自らの意思で甘んじるか、何らかの方法で魔力を封じられでもしない限り、人間の手で一方的に痛めつけられるなんて難しい。

となると…。

私は文献のページをペラペラとめくる。

ホプキンスが既に人間以外の存在…即ち人外になっている可能性は高い。

しかも魔女を手玉に取れるほどの高位の存在。

「まさか」

私は本棚の前に立ち、更にもう一冊の辞典を手に取る。










< 29 / 71 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop