魔女の瞳Ⅳ
それなら。

私は考えを巡らせる。

奴の狙いは名の知れた魔女。

次の狙いは決まっている。

この私だ。

魔道の世界に君臨する稀代の魔女、デッドゲイト家の後継者であるこの私を仕留めれば、ホプキンスは魔道の世界で一躍有名となる。

或いは魔道の世界最強とまで呼ばれるかもしれない。

復讐と成り上がりを同時に満たせる。

小悪党のホプキンスらしい発想だ。

…上等じゃない。

自然と握り拳になっていた。

こっちも奴のカラクリは見破れつつある。

桜花達のように、みすみす拷問にかけられてやるつもりはなかった。

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