魔女の瞳Ⅳ
説教をしながら二人の傷を治す。

思わぬ無駄な時間を費やしてしまったが、やっとホプキンス討伐の作戦会議である。

「っていうか、四門。例の少年はどうした?」

ジルコーがキョロキョロと辺りを見回す。

修内太の事を言っているらしい。

「ああ…今長老に呼びに行かせてるわ」

勿論彼にも力を借りるつもりだった。

私の唯一無二の相棒。

彼がいなければ始まらない。

ところが。

「メグ!」

慌てた風に地下室に入ってきたのは、修内太を呼びに行った筈のその長老だった。

「やられた!」

彼は大きな瞳を更に大きく見開く。

「修内太が…ホプキンスに連れ去られた!」

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