魔女の瞳Ⅳ
授業後。

「四門さんどうしたのどうしたの」

優等生で通っている私が授業中に居眠り、しかも寝ぼけて起き抜けに絶叫とあって、よっぽど珍しかったのか、クラスメイト達が集まってくる。

「あ、あはは…昨夜よく眠れていないのかしら」

適当に笑ってお茶を濁しておく。

…クラスメイト達との関係は良好だ。

意外とこの人間達との友情という奴は心地よいもので、こうして心配して声をかけてくれたり、気遣ってくれたりする。

慣れないうちは戸惑ったものだけど、いわゆるお節介というのも、焼かれ始めると悪くないものだなと思うようになった。

前は修内太と屋上でとっていた昼食も、最近では女の子同士で食べたり、俗に言う『放課後の買い食い』というのも体験した。

お陰で体重が少し気になる今日この頃である。

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