魔女の瞳Ⅳ
時貞が攻撃を受け止めている間に、ジルコーは離脱する。

しかし。

「ぬぅっ!?」

豪腕を誇る時貞でさえホプキンスの腕力で片膝をつく。

「何という膂力…!」

時貞が歯噛みする。

「力比べか?面白い…」

ホプキンスは片腕で、そのまま時貞を頭からアスファルトにねじ伏せる!

「ぐぅ!」

アスファルトが砕けるほどの勢いで地面に叩きつけられ。

「そら!」

時貞の大柄な体が、ホプキンスの片手で投げ飛ばされる!

10メートルは飛ばされただろうか。

彼は民家の屋根の上に叩きつけられた。

大した力だ。

時貞を力比べで圧倒するとは。

だけど。

「時間は十分に稼げたわ」

私の右掌に収束された魔力がスパークする!

「         っ!!」

その魔力を、一気にホプキンス目掛けて放つ!

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