魔女の瞳Ⅳ
「笑わせるな!」

私を嘲笑するホプキンス。

「どんなに言い繕った所で、貴様は私と同じく魔道を旨とする魔女!永劫の闇を歩く女だ!光の下で生きる人間と、相容れられる訳などなかろう!」

「……」

そうね。

人間とは違う。

私は闇の住人。

そう思い込んでいたなら、その言葉に頷いていたかもしれない。

しかし。

「相容れられるのよ…その証拠がこれよ」

私は目の前の空間に描いた魔力の十字架を、ホプキンス目掛けて撃ち出す!

「悪魔は聖なる力に弱い…ベタな展開で申し訳ないけどね」

その十字架が、ホプキンスの胸板に致命的なまでの烙印を打ち込む!

立ち昇る白煙。

焼き尽くされるホプキンスの悪魔の肉体…!

「ば、馬鹿な…これは『聖堂魔術』!?」

聖堂魔術。

教会で唯一『魔道』とされない魔術。

神の祝福によってのみ行使できるという魔術であり、本来ならば魔道を旨とする私達魔女には扱えない技術だ。

それは、魔女に『光』の属性はないから。

魔女は永劫の闇を歩く存在だから。

だが。

「メグ・デッドゲイト!貴様は…魔女でありながら『光』を受け入れたというのか!?」

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