しぃぴぃ~彼は年上のCPが好き?~
「はぁ!はぁっ、はぁ!」

バスから降りて、あたしが、向かった場所は、Books 桜堂 戸町支店の近くにある居酒屋だった。

「あー、来た来た!」

店の入り口で、ヒラヒラとこっちに向かって手を向かってる人がいる。

「電話の人ですか!?あの、加村さん、『倒れた』って……!?」

あたしの必死の質問に、男はニヤニヤと答えた。

……いや、正確には「答えて」いないのだが。

「ミヅキちゃん?君、加村の彼女でしょ?」

「は!?何、言ってん……。それより、加村さんは!?」

あたしが、焦りと怒りで声を荒げていると、男は

「奥の部屋に居るよ。」

と、教えてくれた。

< 39 / 65 >

この作品をシェア

pagetop