しぃぴぃ~彼は年上のCPが好き?~
(それにしても遅いなあ、加村さんとお客のおばさん!)

イライラしながら待っていると、彼らがカウンターに帰ってきた。

「お買い上げありがとうございます。こちら、カバーはおかけしますか?」

「えぇー。お願いするわ。」

テキパキと販売の手続きをする加村さん。

流石だなあ。

その動作に、私だけではなく、おばさんも好感を抱いているようだ。

……絶対加村さん目当てでお店に来てるよね、このおばさん。

と、ふいにあたしは、そのおばさんと目が合った。

「じゃあね、お姉ちゃん。あなたも、このお兄ちゃんくらい仕事ができるようにならないとね!」

(!!)

激励の言葉ではなく、完全に嫌味だ。

(ム、ムカつく~!人によって、ああも態度を変えるって、どうかと思うけど!?)

更にイラつきを増加させているあたしに、クルッと加村さんが振り返り、話し出す。

「ミヅキさん。さっきの貴方の応対で良くなかった所があります。それは、何ですか?」

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