「役立たず聖女」だからと捨てられた私を拾って溺愛し大切にしてくれたのは、大国の冷酷非情な竜帝でした~真の聖女の加護の力が失われたと気がついても手遅れですし、助けるつもりはありません~
食後、居間で舞踏会に着用するドレスの話になった。
ありがたいことに、侯爵夫人とエルマにドレスを貸してもらうことになった。
ありがたいことである。
あらためて、エルマは変わっていると思った。というよりか、ぶっ飛んでいるって感じかしら。
彼女にはこれまで何度か会ったけど、すべて乗馬服を着用していた。
それは、乗馬を楽しむ為に会ったから当然なんだけど。だからこそ、わたしも乗馬服を着用していた。
乗馬服だけは、ドレスなどとは違って新品から着用している。
というのも、お姉様が「着ない」と言って放り捨てたから。
「やっぱり、馬になんて乗らないわ。だから、乗馬服なんて必要ない。どうせ乗るなら、馬よりジェントルマンでしょう?お父様。こんなものより、ドレスの方がよかったわよ」
お父様がお姉様に乗馬服をプレゼントしたとき、お姉様は恥ずかしげもなくそんなことを言ってのけた。
そもそもその乗馬服は、お姉様が「乗馬は貴族のたしなみだから、乗馬服を作ってちょうだい」って言って、お父様にねだってオーダーメイドした最高級品だったのに。
ありがたいことに、侯爵夫人とエルマにドレスを貸してもらうことになった。
ありがたいことである。
あらためて、エルマは変わっていると思った。というよりか、ぶっ飛んでいるって感じかしら。
彼女にはこれまで何度か会ったけど、すべて乗馬服を着用していた。
それは、乗馬を楽しむ為に会ったから当然なんだけど。だからこそ、わたしも乗馬服を着用していた。
乗馬服だけは、ドレスなどとは違って新品から着用している。
というのも、お姉様が「着ない」と言って放り捨てたから。
「やっぱり、馬になんて乗らないわ。だから、乗馬服なんて必要ない。どうせ乗るなら、馬よりジェントルマンでしょう?お父様。こんなものより、ドレスの方がよかったわよ」
お父様がお姉様に乗馬服をプレゼントしたとき、お姉様は恥ずかしげもなくそんなことを言ってのけた。
そもそもその乗馬服は、お姉様が「乗馬は貴族のたしなみだから、乗馬服を作ってちょうだい」って言って、お父様にねだってオーダーメイドした最高級品だったのに。