「役立たず聖女」だからと捨てられた私を拾って溺愛し大切にしてくれたのは、大国の冷酷非情な竜帝でした~真の聖女の加護の力が失われたと気がついても手遅れですし、助けるつもりはありません~
乗馬に関しては、わたしも男性に負けてはいないと密かに自負している。だけど、カストには負けたわ。
それにしても、二人の関係が謎すぎる。
幼馴染以上のくせに、おたがいそういう素振りは見せない。
それこそ、口に出さなくてもわかりあっているくせに。
フランコに尋ねると、「時期がきたら、『結婚しちゃった』ってことになるんじゃないか?」って言われた。
そう言われてみれば、そんな気もする。
フランコは、控えめに表現してもわたしを甘やかしすぎる。気を遣いすぎている。
正直、それに甘えることが怖くなるときがある。
「やっぱりきみは愛せない」とか、「きみは思っていたように人じゃなかった」と言われ、いつか捨てられてしまうのではないか。皇宮から放り出され、他の国やこの帝国の貴族のもとに行かされるのではないか、そんなことをふとかんがえてしまい、怖ろしくなってしまう。
それにしても、二人の関係が謎すぎる。
幼馴染以上のくせに、おたがいそういう素振りは見せない。
それこそ、口に出さなくてもわかりあっているくせに。
フランコに尋ねると、「時期がきたら、『結婚しちゃった』ってことになるんじゃないか?」って言われた。
そう言われてみれば、そんな気もする。
フランコは、控えめに表現してもわたしを甘やかしすぎる。気を遣いすぎている。
正直、それに甘えることが怖くなるときがある。
「やっぱりきみは愛せない」とか、「きみは思っていたように人じゃなかった」と言われ、いつか捨てられてしまうのではないか。皇宮から放り出され、他の国やこの帝国の貴族のもとに行かされるのではないか、そんなことをふとかんがえてしまい、怖ろしくなってしまう。