「役立たず聖女」だからと捨てられた私を拾って溺愛し大切にしてくれたのは、大国の冷酷非情な竜帝でした~真の聖女の加護の力が失われたと気がついても手遅れですし、助けるつもりはありません~

【最終話】「役立たず聖女」はしあわせをつかむ

 アロイージ王国の王都を攻めることになった。

 とはいえ、アロイージ王国の軍務大臣は戦うつもりはないらしい。

 正確には、王族をどうにかする(・・・・・・)為に、フランコとカストが訪れるのである。

 婚儀は、フランコとカストがアロイージ王国から帰国してから行うことになった。

 フランコとわたし。それから、カストとエルマ。

 カストとエルマは、「結婚しちゃった」ではなく「結婚しちゃう?」ってことになったらしい。

 とはいえ、四人ともたいそうな式は望まない。

 だから、皇宮付きの司祭に祝福してもらった後、大広間でパーティーを行うことになった。
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