「役立たず聖女」だからと捨てられた私を拾って溺愛し大切にしてくれたのは、大国の冷酷非情な竜帝でした~真の聖女の加護の力が失われたと気がついても手遅れですし、助けるつもりはありません~
カストは、わたしを宮殿に連れて行ってくれた。
かんがえてみれば、わたしは無理矢理ついて来ているようなものである。
軍の官舎の倉庫とか、宮殿内の用具入れとか、そんなところでも文句は言えない。
ただ、しばらくは置いてもらいたい。
はじめての国である。
というよりか、物心ついてからずっと王族に仕えてきた。聖女として、妃候補として。
王都から出たこともなかった。
それに、わたしが出来ることと言ったらごくわずか。
料理やお菓子作り、掃除洗濯、こういった料理や家事は人並みには出来るけれど、それが侍女やメイドとして通用するかと言えばかなり怪しい。
それ以外に出来ることは、正直ない。
かんがえてみれば、わたしは無理矢理ついて来ているようなものである。
軍の官舎の倉庫とか、宮殿内の用具入れとか、そんなところでも文句は言えない。
ただ、しばらくは置いてもらいたい。
はじめての国である。
というよりか、物心ついてからずっと王族に仕えてきた。聖女として、妃候補として。
王都から出たこともなかった。
それに、わたしが出来ることと言ったらごくわずか。
料理やお菓子作り、掃除洗濯、こういった料理や家事は人並みには出来るけれど、それが侍女やメイドとして通用するかと言えばかなり怪しい。
それ以外に出来ることは、正直ない。