「役立たず聖女」だからと捨てられた私を拾って溺愛し大切にしてくれたのは、大国の冷酷非情な竜帝でした~真の聖女の加護の力が失われたと気がついても手遅れですし、助けるつもりはありません~
竜帝とは、アロイージ王国の宮殿で「不要だ」とはっきり言われて以来はじめて会うのである。
緊張せずにはいられない。
手も足も体もかすかに震えている。
それでも、入らなければならない。
勇気を振り絞り、一歩また一歩と進む。
そして、冷酷無慈悲と名高い竜帝の部屋に足を踏み入れた。
大国の主の部屋に入るなんて、はじめてのことである。
どんな豪勢で煌びやかな部屋かと思っていたけれど、意外とシンプルなので驚いてしまった。
視覚出来る範囲内に、華美なものや豪華なものはいっさいない。
緊張せずにはいられない。
手も足も体もかすかに震えている。
それでも、入らなければならない。
勇気を振り絞り、一歩また一歩と進む。
そして、冷酷無慈悲と名高い竜帝の部屋に足を踏み入れた。
大国の主の部屋に入るなんて、はじめてのことである。
どんな豪勢で煌びやかな部屋かと思っていたけれど、意外とシンプルなので驚いてしまった。
視覚出来る範囲内に、華美なものや豪華なものはいっさいない。