「役立たず聖女」だからと捨てられた私を拾って溺愛し大切にしてくれたのは、大国の冷酷非情な竜帝でした~真の聖女の加護の力が失われたと気がついても手遅れですし、助けるつもりはありません~
「おや?陛下がいらっしゃるとはめずらしいですな」
昨夜紹介してもらった厩舎の責任者のガリレオは、すぐに駆けて来た。
「彼女を案内がてらな」
「ほう、これはこれは。竜帝がねえ。たいそう噂になるのではないですかね?」
「ガリレオ。なんだ、そのニヤニヤ笑いは。噂されるのは慣れている。彼女は、隣国からの大切な客人だ。それ相応の対応をして何が悪い?」
「これは驚いた。とにかく、ルーナとルーポを馬場に出しましょう」
まだ何か言おうとするフランコから逃げるようにして、ガリレオは厩務員たちとルーポとフランコの愛馬のルーナを馬場に出してくれた。
二頭は、馬場に入るなりうれしそうに駆けだした。
馬場も、普通の馬場より二倍ほどの広さがある。
柵に両肘を置き、仲良く駆けている二頭を眺めた。
よかったわ。ルーポにいいお友達が出来たみたい。
昨夜紹介してもらった厩舎の責任者のガリレオは、すぐに駆けて来た。
「彼女を案内がてらな」
「ほう、これはこれは。竜帝がねえ。たいそう噂になるのではないですかね?」
「ガリレオ。なんだ、そのニヤニヤ笑いは。噂されるのは慣れている。彼女は、隣国からの大切な客人だ。それ相応の対応をして何が悪い?」
「これは驚いた。とにかく、ルーナとルーポを馬場に出しましょう」
まだ何か言おうとするフランコから逃げるようにして、ガリレオは厩務員たちとルーポとフランコの愛馬のルーナを馬場に出してくれた。
二頭は、馬場に入るなりうれしそうに駆けだした。
馬場も、普通の馬場より二倍ほどの広さがある。
柵に両肘を置き、仲良く駆けている二頭を眺めた。
よかったわ。ルーポにいいお友達が出来たみたい。