「役立たず聖女」だからと捨てられた私を拾って溺愛し大切にしてくれたのは、大国の冷酷非情な竜帝でした~真の聖女の加護の力が失われたと気がついても手遅れですし、助けるつもりはありません~
そんなある日、デボラ・ガンドルフィという公爵令嬢からお茶の誘いを受けた。
ええ、わかっているの。彼女がわたしをどうにかしてやろうという魂胆なことくらい。
アロイージ王国でも散々されたから。
お姉様の引き立て役として、お茶会やパーティーに参加させられた。
そこでは、よくあることをされた。つまり、ありとあらゆることを言われたりされたりした。
またおなじことよね。
わかっているからこそ、行くのが嫌でならない。
しかし、フランコの顔がある。行かなければ、なにを言われるかわからない。
わたし自身のことだったらかまわない。わたしのことが理由で、フランコのことをとやかく言われたくない。わたしのことで、彼の評判を落としでもしたら……。
行くしかない。しばらくの間、ガマンすればいいだけのこと。
侍女のフィオレに公爵令嬢のことを尋ねてみた。それから、着ていくドレスのことも。
すると、フィオレはすぐに侍女長のアーダと執事長のジェラルドを連れてきた。
三人そろって「やめた方がいい」、と言われた。
ええ、わかっているの。彼女がわたしをどうにかしてやろうという魂胆なことくらい。
アロイージ王国でも散々されたから。
お姉様の引き立て役として、お茶会やパーティーに参加させられた。
そこでは、よくあることをされた。つまり、ありとあらゆることを言われたりされたりした。
またおなじことよね。
わかっているからこそ、行くのが嫌でならない。
しかし、フランコの顔がある。行かなければ、なにを言われるかわからない。
わたし自身のことだったらかまわない。わたしのことが理由で、フランコのことをとやかく言われたくない。わたしのことで、彼の評判を落としでもしたら……。
行くしかない。しばらくの間、ガマンすればいいだけのこと。
侍女のフィオレに公爵令嬢のことを尋ねてみた。それから、着ていくドレスのことも。
すると、フィオレはすぐに侍女長のアーダと執事長のジェラルドを連れてきた。
三人そろって「やめた方がいい」、と言われた。