「役立たず聖女」だからと捨てられた私を拾って溺愛し大切にしてくれたのは、大国の冷酷非情な竜帝でした~真の聖女の加護の力が失われたと気がついても手遅れですし、助けるつもりはありません~

助っ人

 ガンドルフィ公爵令嬢たちのレベルは、アロイージ王国のご令嬢たちとかわりはない。

 きいたこともないような誹謗中傷を投げかけられることはない。どれもおなじような内容ばかり。

 だから、どの質問や嫌味も笑顔で答えたり受け止めることが出来た。

 質問に関しては、かぎりなくほんとうのことを答えた。ごまかしたり見栄をはったりはしない。ある程度までは伝えた。

 もちろん、伝えられることと伝えられないことがある。伝えられることは、惜しみなく伝えた。

 自分でも最高って思える笑顔を添えて。

 彼女たちは、わたしのそんな態度が気に入らないらしい。 

 とくに公爵令嬢のイライラは、見ていて面白い。

 その内、彼女は取り巻きたちにあたり始めた。
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