揺れる瞳に恋をして
「…千春?」

「あ、ごめん…考えてた」

呼ばれた方に顔を向ける

「いいよ、大丈夫…ゆっくり考えて」

「返事は今しなくていいから」

「…ありがとう」

あ、、

「春樹、手から血が出てるよ」

「、緊張して強く握りすぎた」

「ふふ…、」

手に着いた血を優しく拭って

私達は公園を出た



その姿を
夏希が見ていることも

知らずに
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