揺れる瞳に恋をして
「…」

黙っている夏希

良いんだ、別に

私が夏希を好きでいるのを辞めても

夏希は、問題ないんだ…っ


「…でて、って」

「ちー」

私の手を掴む夏希

「でてって!!」

振り払おうとする私
グイッと、夏希と体を押す

「…っ、千春!」

「ふ、ぇ?」

「俺の話…聞いて、千春」

やめてよ…

これ以上私を

惨めにさせないで…


「…っ、やだぁ」

また、振られるんだ

また私の気持ちは

君に届くかなくて

ずっとそれは

変わらないんだ
< 138 / 154 >

この作品をシェア

pagetop