揺れる瞳に恋をして
「…気持ちを伝えたら、我慢してきたもの全部…出ちゃいそうで」

なるほど…

「…え、じゃあクリスマスの日に居たのは」

「あれは、ただの道案内」

「え…」

「俺も、駅に用事があって…その、プレゼントの受け取りに…」

だから、家族でクリスマス過ごせないって言ってたんだ…

だから、外で遊ばないで家にいてって言ってたんだ…


「…夏希」

「はい…」

「すき」

「…」

「夏希は?私の事好き?」

「…好きだよ」


そっか…

「手、出ちゃいそう…」


我慢している夏希の姿

「夏希…こっち見て」

目を合わせる

あまりにも我慢してるのか
瞳がゆらゆらと

揺れてる


夏希は私に

恋してるんだね
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