揺れる瞳に恋をして
「じゃあ、行ってくるわね」

私の家の前で両親をお見送り

「行ってらっしゃい、気を付けてね」

「俺、お土産…お饅頭がいいな」

「たくさん買ってくるわ!」



そういって両親はタクシーに乗り
旅行先に向かった

「ふう…」

一息つこうと家に入る

「俺、ちょっと…荷物もってくる」

「荷物?」

「うん、ゲームしたいから」

自分の家ですればいいのに
わざわざ持ってこなくても

「うん、分かった、ここで待ってるよ」

でもまあ、
一緒に居れるし
良いかな


するとすぐ夏希が帰ってくる

「ちー」

「どうしたの、早かったね」

「あの人たち、俺鍵持ってないのに…鍵閉めた」

「…おん?」

「…家入れない」


なんてこった…
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