揺れる瞳に恋をして
お昼ご飯を食べ

ポカポカのコタツでうたた寝していると

「ちー」

「…ん〜?」

「そこで寝たら風邪ひく」

「…んー」


もう既に寝落ちしそうになっている私の返事はあまりにダルそうで


あと数秒あったら本当に寝てしまいそうだった

「ちー…」


「ひぇぁっ!!!」

耳元で囁かれる
夏希の低く落ち着いた声に
くすぐったさも混ざり
ドキドキも混ざり

私は飛び起きた

「ぁ…な、に…」

「起きて…」

口をパクパクさせながら
囁かれた耳を手で覆った
コタツで寝ていたから?
それとも、
夏希が囁いたから?

熱い顔

< 37 / 154 >

この作品をシェア

pagetop