揺れる瞳に恋をして
「ちー、用事済ませてくるから待ってて」

「了解」


夏希が教室から出ていく

「千春、夏希はなんの用事なの?」

「分かんない」

しばらく経つと

ザワザワと廊下が騒ぎ始めた


なんだろう…?

すると


「千春さんなんて…!!!」

「…じゃないの!なんで!」

ん?
私の名前?

「君には関係ない」

夏希の声もする


すると

ガラガラ

「ただいま」

夏希が帰ってくる

「お、おかえり…どうしたの」

「んー、」


有耶無耶な返事が返ってくる


「私の名前が消えたけど」

「関係ないよ、大丈夫気にしないで」

これは

十中八九

用事ってのは

告白だったな…


「そう…?」


名前が出たのに関係ない訳無い…

恐らく告白をした女の子に
また何か余計なことを言ったんだろう

でもなんで私の名前が出てくるんだろう…


「ちー、買い物行こう、今日の夕飯何?」

「青椒肉絲」

「うげ、ピーマン…」

「よく噛んで食べてくださいね」

「いぃ〜〜……」
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