愛とは決して○○しないこと
ホテルから雄太のマンションへウチの両親を連れてきた。

「お父さん、お母さん。俺のマンションです。
昨日、みどりの引っ越しも済みまして…
もう昨日から一緒に住んでます。」

「うわぁ〜スゴイ!!お父さん。
ウチより広いんじゃない? ねぇ〜」

「本当だな。ここの間取りは」

「お父さん、6LDKなのよ。」

「雄太くん。君は御曹司なんだね」

「いえ、お父さん。ここは祖父や父からいただいた物で私が稼いで建てたものではありません。
確かに父は会社を経営しておりますが、
私は普通のサラリーマンですから。
でも、これだけ広いですしいつでも遊びに来て下さいね。」と笑顔の雄太。

「ありがとう」とお父さんもお母さんも笑顔だったし、安心したようだ。

「じゃあ、実家は少し歩くのですが実家に案内します。」

「はい。」
雄太の実家のマンションへ歩きながらお母さんが
「ねぇ、ここら辺ってみどりのマンションがあった所だよね。」

「うん。私のマンションは岡安不動産の物件だったって雄太から最近教えてもらったんだ。」

「へぇ〜。」

****

雄太の実家マンションでお母さんとお父さんが待っていて下さった。
コレまた広いマンションなのでウチの両親はビックリしていた。

お母さんがお茶と和菓子を出して下さり、いろんな世間話もして1時間くらい経った。
私が「お父さん、お母さん。そろそろ新幹線の時間があるから…」

「そうだな。では岡安さん。
来週の結納宜しくお願いします。
不束な娘ですが、末長く可愛がってやって下さい。」とお父さんとお母さんは深々と雄太のご両親に頭を下げた。

「いえいえ、とんでもない。
こちらこそ末長く宜しくお願いします。」

と言って挨拶し、私と雄太で送って行くと言ったが、2人で大丈夫だと言って帰っていった。
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