愛とは決して○○しないこと
そして、会社にも退職願を提出したり、部長たちにも挨拶し、
バタバタと結納も済んだ。

舞には猛スピードの話をしていたので、びっくりされたが、幸せそうな私にエールを送ってくれた。

そしていよいよ明日結婚する。
前日も両家で食事をした。
明日のホテルまでのタクシーも予約済み。
リムジンも運転手付きで予約済み。

***
当日。
ウェディングドレスの私とタキシードの雄太の記念撮影。
家族との記念撮影もしてマリーナへリムジンで向かう。
マリーナでは及川ご夫妻とマリーナのスタッフが出迎えてくれて船に乗り込んだ。

及川ご夫妻からの差し入れでシャンパンで乾杯し、
私と雄太で考えた結婚の誓いの言葉を両親たちの前で誓い、結婚指輪の交換をした。

みんなに拍手されて祝福される。

及川さんが、「雄太!誓いのキスを忘れてるぞ!」

「え、親の前で?え〜」と照れながら私にキスをした。
キスのあと「みどり。世界一綺麗だよ。愛してる」と囁いた。

パチパチパチパチ。

及川船長の案内で三浦湾をゆっくりと回りマリーナへ戻る。

及川さんは「龍ちゃん、ホテルへ戻ったらさ〜イタリアンレストランへ行ってよ。
俺からのご祝儀だからメシ食べてって!
佐藤くんに話し通ってるからさ!」

「富ちゃん、ありがとう。
じゃあ有り難くそうさせていただきます。」

「あと、雄太とみどりさんへはスイートルームをプレゼントするな!
雄太、みどりさん。結婚おめでとう。」

「え、おじさん…。ありがとうございます。
俺もお言葉に甘えて泊まらせていただきます。」

「富ちゃん。本当に今日はありがとう。」
「ありがとうございます」とみんなでお礼をした。

ウチの両親も私もだが、リムジンやクルーザーに乗ったり凄い経験をしてテンションが上がっている。

あのプロポーズされたイタリアンレストランの個室で家族と食事。

私と雄太は食事のあとスイートルームで宿泊した。
まるで映画の主人公の2人になったように、
甘い甘い夜を過ごした。

私達はチェクアウトして役所へ婚姻届を提出した。

これが私達の記念すべき結婚式だった。
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