愛とは決して○○しないこと
5人でワイワイ話ながら歩いている。
走って後ろから声を掛けた。

「みどり!」
5人が一斉に振り返る。

「みどり、俺、昨日帰国したんだ。
ちょっと話しがしたいんだけど良いか?」

戸惑っているみどりは、一番背の高い男を見た。
その男が頷く。
みどりの新しい彼氏か?
俺とみどりは7年の付き合いなんだぞ!
お前なんかに負けるか!と俺は思った。 

「智也、この人も一緒ならいいよ」

「何でコイツも一緒なんだよ。
新しい彼氏なのか?
じゃあ、そいつも一緒でいいよ」

「うん。これからみんなで食事だから喫茶店でもいい?」

「いや、レストラン予約してるんだ」

「急にそんな事言われても困る。
話しだけだし喫茶店にして欲しい」

「ああ、わかった。そうしよう」

「みどり、じゃあわたし達先に行ってるね」

「うん。みんなゴメンね」と3人はまた歩き出す。

みどりが先頭で狭い路地にある喫茶店へ入った。

お客さんはカウンターに2、3人でテーブルにも1人の女性が本を読みながらコーヒーを飲んでいた。

奥まったテーブルの4人掛けにみどりが座り、
俺はみどりの向かいに座る。
背の高い男はみどりの隣に座った。
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