愛とは決して○○しないこと
その後会場から駅へ向かい、舞とも別れて東京駅へ両親を迎えにきた。

「お母さん!ココだよ」

「みどり。わざわざ迎えに来てくれてありがとう。」

「かなえはどう?傷はまだ酷い?」

「だいぶ治ってきたかな…抜糸してから大きなテープ式の絆創膏になってる。」

「そう。1人で留守番しても大丈夫なの?」

「うん。冷凍食品もたっぷり置いてきたから…」

「みどり、岡安さんの弁護士さんがすぐに駆けつけてくれたから本当に有り難かった。みどりもありがとう。」

「うん。お義母さんがね、みどりちゃんの家族ならウチの家族なんだから助け合わなきゃ!
って仰って下さったのよ。
私、お義父さんとお義母さんの気持ちが嬉しくて泣いちゃった…」

「本当に有り難いな。感謝だよ」

「それと今日は雄太がイベント最終日で打ち上げもあるから家族の食事に参加出来なくて申し訳ありませんって伝えてと言われたよ」

「雄太くんもスゴイな。」

「うん。本当に忙しかったしね」

「だって、かなえの時も休みの日に来てくれたからお母さんは心強かったよ。」

「ああ。弁護士さんにも助言してくれたおかげでいろいろと早く片付いたしな。」

「うん。本当に岡安家に嫁いで良かった。
雄太となら温かい家庭になるもん」

「クルーズウェディングにはたまげたけどな!ハハ」

「みどりは本当に良かった。いいお家に嫁いで…」

みんなで電車に乗って、お父さんとお母さんを実家のマンションへ連れて行った。
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