愛とは決して○○しないこと
岡安家で楽しい夕飯。

たくさん高級な焼き肉を美味しくいただいた。

明日は披露宴なので早めにマンションへ帰った。

お父さんからお風呂に入ってもらい、和室にお母さんと布団を敷いた。

「まさか、かなえが結婚取りやめるとは思わなかった…でもあんなお義母さんとならいずれ離婚してたかもね。」

「うん。だから良かったじゃあない。変な縁がつかなくてさ!」

「そうね。ウチの娘たちはいい子だもん。
幸せにならなきゃね!」

「うん。きっともっとかなえの事を大切にしてくれる人に出会えるよ。
顔の傷が残るからキャンセル料を折半って聞いたけど、どのくらい傷痕が残るの?」

「ああ、アレは弁護士さんが大袈裟に言ったの。」

「え?」

「外科的には5針縫ったから傷痕は残るって診断書なんだけど、美容整形だと綺麗に治るって外科の先生に言われてるのよ」

「じゃあ、治るのね!良かった〜。」

「だからアチラの家ではね、
かなえを傷モノにした上にかなえは傷害で訴え無かったんだぞ!
って滉一さんがお義母さんを攻めたらしくてね。
もう二度とかなえに近づくな!って怒鳴ったらしいわ。」

「そう。」

「キャンセル料も弁護士先生のおかげで折半で済んだしね。」

「かなえの傷ついた心も時間が解決してくれるのかなぁ」
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