愛とは決して○○しないこと
ハネムーンは憧れの地へ
車に乗ってから健太さんが
「いや〜楽しい披露宴だったなぁ〜。」

「俺はウチの親戚にもみどりを紹介できたし、みどりの親戚にも挨拶できたから、ホッとしたよ。」

後ろの座席のみどりと雄太は顔を合わせて微笑んだ。

「兄貴の花束贈呈の号泣にはみんな引いてたけどな!ハハ。」

みどりもくすくす…

「だってさ〜ウチの親だって、みどりの親だって必死で育ててくれたと思うとさ〜泣くだろ?」

「まぁね。それが兄貴だしな。ハハ。
孝太から聞いたけど、新婚旅行スゴイ長期なんだって? どこ行くの?」

「ナポリ、ローマ、パリ、ロンドン、ニューヨーク、ハワイ! プラン立てた時はパリとロンドンは入って無かったし、いろいろと2人で観光するところを相談してさ〜ホテルは俺が決めて予約したんだ〜。
ニューヨークではミュージカルも予約したし、パリやロンドンも市内観光のツアーも予約したんだ〜ハハ
退職したから休みを気にしなくてよくなったからね〜」

「マジか〜で?何日間?」

「ふふふ。15泊17日なんですよ。」

「17日間!!! スゲェ〜なそれは…」

「うん。折角の自由な有給消化の期間だし、ウチの会社に入ったらこんな長期の休みなんか取れないしな。」

「そうだよな。会社で働いてたら周りの社員にも気を遣うしな。
ところで2人はメシほとんど食べてないだろう?
俺もさ、全然食べれなかったから何処か寄らない?」

「みどり、そうしようよ」

「そうね。朝少し食べただけだからね。
健太さんどこか入って食べましょう。」

「了解! 美味いハンバーグレストランが途中にあるからそこにするわ」

「頼むわ健太。」

レストランでご飯を食べて、やっとホッとしたみどり。
明日から長時間のフライトだがナポリへ出発だ!
こんな夢のような旅行は初めて!しかもハネムーン。
一生の思い出になる……
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