愛とは決して○○しないこと
「そんな事無いよ。アレだけ〈太○がいっぱい〉を観ていた私でもナポリに実際行ってみて知らない事の方が多かったし〜
本当に世界は広いんだって思った。
南米とかドイツや北欧へ行ったら、もっと知らない事だらけだと思ったし、
もっと国際的な事とか勉強もしたいと思った。
あ、あと…英語がわかるから私は大丈夫!って私もどこか天狗になってたと思ったんだ。
ニューヨークに来て早口で話されると所々わからない単語もあったりしたから…
私達、天狗ちゃん夫婦たと気づいただけ良かったんだよ。
これからは自惚れないようにマンションの壁にかけるピノキオを見てチェックするようにしようよ。ね!」
「うん。俺は仕事以外にも、もっといい本を読んで教養人になれるように努力する」
「私もこれから近い将来に母親になるだろうからしっかりしなきゃと思う。」
「新婚旅行でこうやってたくさん気づく事ができて良かったな。」
「うん。ただ浮かれたハネムーンじゃあなく、学びの旅行でもあったね。」
「うん。俺は絶対に岡安不動産を潰れないようにしなきゃだし、親父ともいろいろと相談していい会社にしたいんだ。」
「私はね、家族が仲良く暮らせるようにしたい。
ナポリで思ったんだけど、いつ帰っても笑顔の家族にしたいの。
困った時はみんなで解決してそうやって助け合って生きていきたいなって…
雄太の家族はそんな家族だから私もそうなりたいんだ。」
「ありがとう。みどり」と雄太はみどりを抱きしめた。