愛とは決して○○しないこと
今日の夕飯はレストランで食べる事にした。

なんとなく、グラウンドゼロを引きずっている私たち。

「みどり、やっぱりグラウンドゼロは切なかったな」

「うん。罪のない飛行機の乗客やワールドトレードセンターのビルで働いていた人々…
救援活動をしていた消防士たち…私が想像していた以上に壮絶だった…」

「うん。平和であって欲しいな。
世界中の子ども達が安心して暮らせる地球であって欲しいな」

「そうだね…」

美味しそうなステーキが運ばれてきた。
アメリカは味付けがザツなのかなぁと勝手に思っていたが、そんなことはなく美味しいアメリカンビーフをパクパク食べた私たち。

「明日もゆっくりコースでニューヨーク近代美術館へ行こうと思う。調べたらココも有名な画家の絵画が多いんだよな?」

「うん。かなり美術の教科書でお馴染みの絵画もあるからね〜。ニューヨークも美術館が多いよね。」

「美術館行ってから、セントラルパークの動物園に行ってみない?」

「動物園。いいね!雄太は最後に動物園行ったのいつ?」

「たぶん…小学校の遠足かも…」

「私は、上京した時に上野のパンダを友達と見に行ったかな? ゆっくり見れなかったけど…」

「じゃあ、お互い久しぶりの動物園に行ってみよう。」

「ねぇ、雄太。ニューヨークに今日と明日泊まったらハワイだね。ニューヨークはゆっくり見た感じがする。」

「うん。やっぱりセントラル・パークの散歩しながらの観光が良かったよな」

「うん。私たちもオリバーとジェニー気分になれたしね。」

「スケートはちょっと惜しかったな」

「うん。でもスケートは下手だから転ばないで済んで良かったかも〜ふふ」

「俺も滑った事ないから、へっぴり腰姿を見られなくて良かったかな?クク」

「2人でニューヨークにいるなんて信じられないの。まるで夢の中にいるみないなのよ」

「本当に今回は15泊と長い旅行だけど、ケンカもせずにここまできたよな俺たち。」

「あ、そういえば…ケンカなんてしてないね。
当たり前だけど…」

「結婚した友達からはお土産の事でケンカしたとか、レストランで英語で注文出来なくて奥さんにけなされてケンカしたヤツもいたよ?」

「雄太と私ってさ、食べ物の好みも似てるからかなぁ…ふふふ。」

「そうだなぁ〜。」
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