愛とは決して○○しないこと
ニューヨークに到着が午後だったので、
この後はセントラル・パークのシープ・メドウの芝生を目指す。

新婚旅行では落ち葉が多かったセントラル・パークも今は5月なので緑の葉っぱをつけた木々の歩道を散歩する。

広々とした芝生が眩しいシープ・メドウに入り、あの頃のように並んで芝生の上に座る。

「ああ、天気も良くて気持ちいいな。」

「そうだね。新婚旅行の時は秋だったから人も少なかったけど、今日はスゴイ混みようだね。
半袖の人が多いけど寒くないのかなぁ〜」

「本当だ…
父さんたちと子供たちは、 みんな今頃ネズミーランドだよな?」

「うん。伊吹が抱っこしてってお父さんたちに言うよね〜」

「たぶんな。茜はお婆ちゃんたちの手を引っ張って売店に行きたがるし、瑠生は勝手に走っていきそう。ハハ。目に浮かぶなぁ…」

「申し訳ないよね。」

「まぁな、でも子供たちもネズミーランドが楽しくて俺たちのこと忘れて楽しんでるなきっと!」

「そうだね。ネズミーランドは1年ぶりだし〜。ふふふ」

「結婚して10年か…あっという間だったな?」

「うん。あっという間だったね。」

2人はお互いの顔を見合わせて笑顔になる。

「あ、みどりそろそろ時間だわ」

「うん。今日も楽しみだねミュージカル!」

雄太も笑顔で頷いた。
先に立ち上がった雄太がみどりに手を差し出す。
その手をぎゅっと握り立ち上がって雄太と腕を組んで歩き出す2人。

夕飯を食べてからミュージカルへ行かなければならない…

「やっぱり、ハンバーガーにする?」と雄太が聞いてきたのでみどりは大きく頷いてハンバーガーショップへ2人は歩いた。
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