愛とは決して○○しないこと
みどりはパソコンの画面の
《太○がいっぱい》のアラ○ド○ンを見つめた。

私1人が好きでも結婚となれば本人以外に両親や親戚だって絡んでくる。
本人たちといっても私だけが好きで智也と結婚しても…
こんなふうに心ない言葉で傷つきたくない。

結婚は恋愛と違うって私だってわかってるつもり。

でもキュンキュン恋愛中の恋人のはずなのに、この3年間はたまにしか会えない…

結婚したとしても出張も今ぐらいなら結婚した意味があるのだろうか。

いつも1人になるんだろうし…
じゃあ…
赤ちゃんが生まれる時も子育ても、智也は海外にいて私だけで育てるの?
そんな旦那さんはやっぱり嫌だな…

私は、くだらない事で笑ったり、感動する映画を観たら泣いたり、妊娠したら2人で名前を考えたり?
親子で公園でピクニックしたりしたい。
子供の成長を夫婦で見守りたいな。

もう、これ以上は智也とは無理かもしれないと思い始めたみどり。


『恋愛中はいい彼氏でも結婚していい旦那とは言えないと思う。
私はやっぱり言葉で【好きだ】とか【愛してる】とか【ありがとう】を言ってくれる人と結婚したいし、自分の本音を言っても受け止めてくれる人がいいなぁ。どちらかが我慢しなきゃいけないようなら仮面夫婦になっちゃうもん。』
って私が新人の頃、寿退社した先輩が言ってたのをふと思い出した。

結婚したあとで【別れる】ってことは【離婚】だもんな…

いい旦那さん…かぁ。
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