愛とは決して○○しないこと
「ふぅ〜美味いから一気に食べた〜。コーヒーとくだものタイムにしようかな」
「うん。私はケーキを持ってくる〜」
「じゃあ、コーヒーは上条の分も持ってくるぞ」
「うん。ありがとう。砂糖なしでミルクお願い。」
「了解」
コーヒーを持ってきてくれた岡安くん。
私が持ってきたケーキはミニサイズのチョコケーキとラズベリーソースがかかったケーキ。
「上条、大丈夫か?腹壊すなよ〜」
「うん。少し食べる?」と私がお皿を出すと
「うん。この赤い方をちょっと頂戴。」と言って岡安くんはコーヒーのスプーンでケーキを食べた。
「コレも小さいけど口の中がサッパリして美味いなぁ。サンキュー」
「うん。やっぱりホテルのパテシエさんが作ってるから美味しいんだね。」ニコニコ。パクッ。
「ああ、こんなに美味しいお料理とデザートまでお腹いっぱい食べたから幸せ〜」
「ハハ。コレで幸せなら、俺はたくさん幸せを上条にあげられるな! ハハ」
岡安くんの言葉にハッとした。
私に幸せをくれる? ああそうかぁ…
この3年間、智也と食事しても幸せを感じて無かった…
出張から帰ってきたら食事に行き、そのまま智也の部屋で泊まっても智也は仕事で疲れて昼まで寝てるから、その間に夕飯の買い物して夕飯作って2人で食べる。
そして私は1人で帰るパターン。
彼氏でもらない岡安くんとの食事の方がこんなに楽しい…