愛とは決して○○しないこと

あ、途中トイレからメールしようとトイレの個室で慌てながらメールを打っていたら…
手が滑ってポチャン…
ああ〜〜〜!! と汚いけどスマホを掴み上げ、
手洗いのペーパータオルで拭いたが…
画面も割れ、全く反応しない… 嘘だろぅ〜

手を入念に洗い、ペーパータオルで厳重に包んだスマホをポケットにしまい
個室に置きっぱなしの申請書を持って総務へ。

いつもの担当者は40代のミスパーフェクトと言われている独身の女性なのだが、今日に限ってダイナマイトボディーと言われている同期の早坂だった。

「あ、福田く〜ん。わざわざゴメンなさい。」

「いいえ。早坂さん何が問題ですか?」

「国際線の飛行機の予約が〜よくわからないんですぅ〜」

「あ、福田くん悪いんだけどココのパソコンから予約してもらえる?」と課長からも言われ、

スマホの事で落ち込んではいるが、黒岩さんと俺の分を予約した。

「課長。出来ました。予約番号もらって行きます。」

「はい。お疲れ様。出張は気をつけ行ってきてね」

「ありがとうございます。失礼します」

総務から出たようとしたら、早坂に捕まった。

「福田くん。金曜日から出張ならその前に同期でご飯でも行こうよ」

「悪いけど、出張の準備があるから無理だと思う。
俺、急ぐからじゃあ。」とスタスタ逃げた。
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