愛とは決して○○しないこと
結婚式の受付の打ち合わせはひとまず終了。
ゴールデンウィークに新居へ引っ越しする2人のお手伝いもする事になった。
「ねえ上条さん。ゴールデンウィークだし彼氏に怒られない?
俺と舞の結婚式と引っ越しまでこき使って…」
「ふふふ。大丈夫よ。」
「そうそう。長年の恋人なのに合鍵もお互い持ってないんだよ?ある意味凄くない?」っと舞が発言すると
「え?じゃあご飯とか作らないの?」と美咲ちゃん。
「うん。出張が多いし部屋は物が少ないからかな?」
「……まぁ、いろんなカップルや夫婦がいてもいいジャン?ねぇ。」と三田くんが言ってくれたおかげで
「みどりゴメン。みどりと彼のスタンスがあるのに本当にごめんなさい。」と舞は謝ってくれた。
「ううん。私も皆んなのようなお付き合いっていうか恋人同士の過ごし方がわからなくてゴメン」
「……」
なんとなくシラケてしまったので
「ところで、舞。あの電気圧力鍋はいつ届くようにしたらいいかなぁ」
「う〜ん。ゴールデンウィークにたくさんお試しで作ってみたいから、引っ越しと同時が良いなぁ〜」
「クスクス。じゃあそうするね!」
「うん!直人、3人から電気圧力鍋をいただくから10分でカレーを作って食べようね〜」
「10分!!腹壊さないのか?ちゃんと煮えてるか心配だなぁ…」
「だから!ゴールデンウィークにお試しなんだよ?」
「え〜。ちょっと怖いなぁ…」
ハハと皆んなで大笑いして舞がスマホで動画を見せていた。