愛とは決して○○しないこと

「ふぅ〜。
マンションに帰ってから、いろいろと考えたの。

結婚となれば、私1人が彼を好きでもダメだし、我慢し続けるのもダメだってわかったの。

そして、もし結婚するなら本当にお互いを思いやって、温かい家庭がいい。
お仕事をまじめに頑張ってくれる旦那さんと子どもの成長を見守って、
お爺ちゃんやお婆ちゃんになっても仲良く暮らしたいなぁって へへ。」

「男だってそうだよ。
いつも笑顔の奥さんと子供。
家族になっても幸せになる努力しながら家庭を築いていくものだと俺は思うけどなぁ…」

「うん。だから…私ね、
もし1ヶ月間、彼から連絡がこなかったら別れることを決意したの……」

とみどりの目からポロポロと涙が流れた。

あわてて、ハンカチで涙を拭いたみどり。
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