愛とは決して○○しないこと
私は席を立ち、パンフレットを戻してから会計を済ませて外へ出た。
ファーストフードのお店を見たら…
お店の前でこちらを見ている岡安くん。
外で待って心配してくれている彼の気持ちが伝わって涙が出てきた。
岡安くんは横断歩道まで歩く、私も横断歩道へ。
横断歩道のコチラとあちら
岡安くんは私が泣いてるのがわかったのか悲しそうな顔つきになった。
信号が青になり走ってきた岡安くん。
「上条、大丈夫か?どうした何かあったのか?」
「ゴメン。喫茶店から出たら岡安くんが立って待ってたでしょう?
私を心配してくれてるのがわかったら涙が出てきたの…」
「そりゃあ心配するよ。
こんなふうにいつも1人で待ってたんだと思うと、俺も悲しい気持ちになったから…」
「うん。ありがとう」
「大丈夫?
少し歩いて落ち着いてから彼のマンションへ向かうか?」
「うん。じゃあ私鉄だから…歩いて行こうか」
と、2人で私鉄線の駅へ向かって歩き出した。